不動産担保ローンの審査に通りたい!審査基準と通過のためのポイントとは
お金を借りる手段の一つとして、不動産担保ローンがあります。
不動産担保ローンは不動産を担保に大きな金額を借りられたり、使途の自由度が高かったりとメリットが多くあるため、スムーズに審査を通過して希望の融資を受けたいところです。
本記事では、不動産担保ローンの審査基準や、審査を無事に通過するためのポイントをわかりやすくまとめました。
不動産担保ローンの利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
不動産担保ローンにはメリットが多い!
不動産担保ローンを利用するメリットは、主に次の3つです。
- 高額な融資が受けられる
- 長期返済で毎月の返済負担を軽減できる
- 資金使途に制限がない
それぞれのメリットについて、順にご説明します。
①高額な融資が受けられる
不動産担保ローンでは、金融機関が不動産を融資の担保として保有することになります。
金融機関側からすると返済に関わるリスクの軽減につながるため、より低金利で大きな融資額を借りられる仕組みです。
不動産担保ローンを利用した融資可能額は金融機関によって異なりますが、100万円程度から数億円以上の高額な金額まで取り扱われています。
②長期返済で毎月の返済負担を軽減できる
返済期間も金融機関によって異なるものの、基本的には長期間の借り入れが可能です。
ローンの利用においては月々の返済が不安という方も多くいますが、不動産担保ローンであれば毎月の返済額を抑え、無理のない返済ができるでしょう。
金融機関によっては最長35年もの返済期間で対応可能なところもあり、幅広い選択肢から自分に合った返済計画を立てられます。
③資金使途に制限がない
不動産担保ローンで受けた融資には、使途の制限がありません。
住み替え時のローンの返済や新たな事業の立ち上げ、教育資金、ローンのおまとめなど、さまざまな場面で活用できます。
不動産担保ローンでチェックされる2つの審査基準
とても使い勝手の良い不動産担保ローンですが、無事に審査に通るためには、審査基準への理解を深めておく必要があるでしょう。
金融機関が明確な審査基準を公開しているわけではありませんが、注目しておきたい基準が2つあります。
1.借り手の信用力
2.担保となる不動産の価値
これら2つの審査基準を理解し準備をして、少しでも審査に通る確率を高めていきましょう
信用力の審査基準
不動産担保ローンでは、借り手の信用力がとても重要です。
信用力を判断する基準としては、以下のような項目が挙げられます。
- 収入
- 過去の返済履歴
- 勤続年数
- 年齢
- 他社からの借入状況
一般的なカードローンなどの審査でもよく見られる項目ですね。これらの基準について、もう少し詳しく見ていきます。
①収入
収入は、借り手の返済能力を判断するための重要な基準の一つ。
やはり収入は多いほうが有利にはなりますが、それよりも気にしてほしいのは「返済負担率」です。
返済負担率とは、毎月の収入に対するローン返済額の割合のこと。
この返済負担率が高いと、融資希望額が収入に見合っていないと判断されてしまいます。
収入の少なさに不安がある方は、融資希望額を下げる、返済期間を長くするなどして返済負担率を下げるのも良いかもしれませんね。
②過去の返済履歴
過去に借り入れの経験がある方は、返済履歴にも気をつけなければいけません。
特に、過去の借り入れで返済金の滞納があったり、遅延が続いたりした場合には注意が必要です。
ただし、支払いの滞納や遅延について客観的に見て常習性がないと判断されれば、審査に通ることも十分にあり得ます。
直近の借り入れで遅延などがある場合には、速やかにすべて解消してから審査に挑みましょう。
③勤続年数
勤続年数によって、主に安定した収入があるかどうかを判断されます。
転職自体は悪いことではありませんが、直近で何度も転職を繰り返していると、収入の安定性に欠けると判断されてしまうかもしれません。
もしも直近で転職をした場合には、少し期間を空けて審査に申し込むことをおすすめします。
④年齢
10~30年以上もの長期にわたって返済を行う不動産担保ローンでは、申込者の年齢も審査の基準とされることがあります。
一般的には、完済時の年齢が高齢になると、返済能力や収入の安定性といった観点で不利になるケースもあるでしょう。
⑤他社からの借入状況
すでに借り入れている金額が多額である場合や、他の金融機関で借り入れたときから状況が変わり収入が減っている場合、借り入れている金融機関が多い場合などには注意が必要です。
ただし、すでに他の金融機関から借り入れがあったとしても、不動産担保ローンの返済金額を含めて収入に見合った内容であれば、それほど問題にはならないでしょう。
不動産の価値における審査基準
不動産担保ローンの審査に通過するには、やはり不動産の価値もとても重要です。
不動産の価値という観点では、主に次の2つが審査基準として考えられます。
- 土地の評価方法
- 建物の評価方法
上記2つの評価方法について、もう少し深堀りして見ていきましょう。
①土地の評価方法は主に4つ
不動産の価値に含まれる項目の一つが「土地」です。土地の評価方法には、いくつかの種類があります。
1.公示地価:国土交通省にて公開されているもの
2.基準地価:都道府県にて調査し公開されているもの
3.路線価:国税庁にて公開されているもの
4.固定資産税評価額 :所有者に対して市町村から送付されるもの
土地はこれらの公的に発表・公開されている内容を見て判断されるのが一般的ですが、金融機関によってどの項目を重視しているかは異なります。
②建物の評価方法は少々複雑
もう一つ、不動産の価値を判断するために重要なのが「建物」の評価です。 建物を評価する方法は、土地の評価に比べて少々複雑化しています。
建物の評価を行うための第一歩として、「再調達価格」を算出します。再調達価格とは、その建物を新たに建築したり、購入したりする場合に必要な金額のことです。
加えて、建物の延べ面積や法定耐用年数など、いくつかの重要な項目も踏まえて評価額が判断されるのが主な流れです。
不動産担保ローンの審査を通過させるには?ポイントは3つ
不動産担保ローンの審査基準について、少しでも理解を深められたでしょうか?
記事内でお伝えした審査基準を踏まえて、審査を通過させるためのポイントを押さえておきましょう。
1.情報は素直に、事前に共有し信頼関係を築く
2.書類提出前に不備がないか確認する
3.ビジネス利用が目的の場合は事業計画書もあわせて提出する
審査を通過させるためのポイントを3つにまとめましたので、一つずつご紹介します。
①情報は素直に、事前に共有し信頼関係を築く
不動産担保ローンの審査を申し込む人のなかには、「審査にマイナスな影響を与えてしまいそうな情報があって心配」という方がいるかもしれません。
しかし、マイナスな情報であるかどうかを判断するのは金融機関であり、ネガティブな情報が一つあるからといって審査に落ちてしまうとも限らないのです。
それよりも、真摯に対応して金融機関との信頼関係を築くことが大切です。情報は素直に申告し、事前に共有するように心がけましょう。
②書類提出前に不備がないか確認する
審査基準をクリアしている状況であっても、書類にある一つの不備が審査に落ちる原因となってしまうこともあります。
不動産担保ローンではたくさんの書類提出が求められますので、書類の不備には特に気をつけましょう。
また、スムーズに手続きを進めるためにも、必要書類は早めに準備しておくことをおすすめします。
書類の記入に関してわからないことがあれば、気軽に金融機関へ聞いてみるのも大切なポイントです。
③ビジネス利用が目的の場合は事業計画書もあわせて提出する
不動産担保ローンをビジネス用途で利用したい人もいるでしょう。そのような場合には、必要書類に加えて事業計画書も準備しておくと安心です。
事業計画書は、金融機関側からすると借入金の返済計画を把握するための重要な書類となります。
正確で根拠のある事業計画書を提出し、審査をスムーズに進めましょう。
まとめ
不動産担保ローンは、一般的なカードローンなどよりも高額な融資が受けられるうえ、長期返済が可能で使途の自由度が高いという大きなメリットがあります。
審査基準や審査通過のポイントを押さえて希望額の融資を受けましょう。
イエステーションでは、不動産担保ローンに関するご相談を受け付けています。
審査に通るためのアドバイスを交え、審査のお申し込みから融資を受けるまでしっかりとサポートさせていただきます。