不動産売却コラム

相続税が払えないなら「不動産リースバック」がおすすめ!仕組みとメリットを解説

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相続税が高額で支払いに困っている方におすすめなのが「不動産リースバック」という方法です。不動産リースバックなら、持ち家を一度売却することで必要な資金を得つつ、住み慣れた家に住み続けられます。


本記事では、不動産リースバックの仕組みや活用方法、メリットについて詳しく解説します。相続税の支払いに困っている方は、ぜひ参考にしてください。


不動産リースバックの仕組み

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不動産リースバックとは、所有する住宅を不動産リースバック業者に売却し、業者に家賃(リース料)を払って売却した家に住み続ける仕組みです。リースバックは「セール・アンド・リースバック」のことで、「売却」「再び借りる」という2つの意味が含まれています。


この仕組みの大きな特徴は、通常の不動産売却とは異なり、売却した家にそのまま住み続けられる点です。所有権を持つのは不動産リースバック業者となるため「持ち家」ではなくなりますが、家賃を支払うことで、住み慣れた家に住み続けられます。


リースバックは不動産に加え、車や機械なども対象です。最近では、不動産に特化したリースバック業者が増えており、ニーズが高まっています。国土交通省の資料によると、リースバックを活用した不動産取引は増加傾向にあるとされています。


不動産リースバックのもう一つの大きな特徴は、買い戻しができる点です。一度リースバックを利用して売却したとしても、再び購入して持ち家に戻すことが可能です。「今は資金を得るために売却する必要があるけれど、将来的にお金の余裕ができたら買い戻ししたい」と考えている方にとって、価値のある選択肢だといえます。


参考:国土交通省|消費者向け「リースバック」ガイドブックの策定に向けた検討を開始します~第1回 消費者向けリースバックガイドブック策定検討会の開催~

相続税が払えないなら不動産リースバックを利用しよう

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相続財産は欲しいけれど、相続税が払えない」という状況は珍しくありません。相続税の申告と納税は、相続開始を知った日の翌日から10カ月以内に行うよう定められています。


国税庁の「令和4年分 相続税の申告事績の概要」によると、令和4年の相続税の課税対象者は全体の9.6%でした。課税対象者の割合は少ないものの、一人当たりの課税価格は平均して13,711万円に達します。


特に、東京都内の不動産評価額は高く、課税割合は15%と、全国と比較して高い割合を示しています。そのため、都内に実家がある場合は、相続税の対象となる可能性が高いといえるでしょう。


参考:国税庁|令和4年分 相続税の申告事績の概要
参考:東京国税庁|令和4年分 相続税の申告事績の概要


相続税を支払えない場合、以下のような選択肢が考えられます。

  • 持ち家を担保にして融資を利用する
  • 相続税を分割払いにする(延納)
  • 相続税を土地や建物などの不動産で納める(物納)
  • 相続放棄をする

不動産を担保にする場合、保証人を依頼しなければなりません。また、延納を選んだ場合は利子税がかかってしまいます。物納は相続した不動産をそのまま納められる方法ですが、不動産の条件が指定されており、不動産の評価額を時価よりも低くされてしまうケースがあります。


このような理由から、以前はやむを得ず相続放棄を選ぶ人も少なくありませんでした。しかし現在は、持ち家を売却して資金を得る不動産リースバックという方法が広く知られるようになり、この選択をする人も増えてきました。不動産リースバックなら借金することなく慣れ親しんだ家に住み続けられるため、価値のある選択肢だといえるでしょう。


不動産リースバックを選べば、以下のような方法を取ることが可能です。


1.持ち家を売却した資金で相続税を払い、その後、相続した家を売却したお金で持ち家を再購入する
2.持ち家を売却した資金で相続税を払い、賃貸で持ち家に住み続ける


賃貸として住み続ける場合、固定資産税は不動産リースバック業者が支払うことになるため、支払いの負担を軽減できます。また、火災保険料が持ち家に比べて安く済む点もメリットです。


不動産リースバックを行う業者はまだまだ少ないものの、今後は増えていく可能性があります。不動産リースバックを活用する場合は、自分のライフプランに合った業者を選ぶことが大切です。


不動産リースバックの4つのメリット

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不動産リースバックのメリットに挙げられるのは、以下の4つです


1.引っ越しが不要
2.ローン審査が不要
3.周囲に気づかれずに売却できる
4.相続手続きが楽


ここでは、それぞれの詳細を解説します。


メリット1.引っ越しが不要

不動産リースバックなら、引っ越しの手間がかかりません。家を売却した場合は新たな家に住む必要があるため、新居を探したり、引っ越しの準備をしたりと手間がかかってしまいます。


不動産リースバックなら、そのまま元の家に住み続けられるので、引っ越しの手間や新しい住環境に慣れるためのストレスがありません。また、引っ越しにかかる費用や労力も不要のため、安心して生活を続けられます。


メリット2.ローン審査が不要

不動産リースバックは不動産を売却して資金を得る仕組みであり、借金とは異なります。通常、銀行から融資を受ける際には返済能力や信用に問題があると借り入れができませんが、不動産リースバックではローン審査が不要です。


また、カードローンやキャッシングなどでの借入件数や金額が多い場合でも、不動産リースバックを利用できます。


メリット3.周囲に気づかれずに売却できる

「家を売却したら近所に知られてしまうかもしれない」という不安を抱える方もいるのではないでしょうか。しかし、不動産リースバックなら、周りの人に家を売却した事実を知られる心配はありません。


所有権が不動産リースバック業者に移るだけで、見た目や住環境に変化はないため、近所の人だけでなく同居する家族や知人にも知られずに売却することが可能です。


メリット4.相続手続きが楽

不動産リースバックを活用すると、相続手続きが楽になる点もメリットです。人が亡くなった場合、相続は必ず発生します。不動産リースバックで持ち家を売却しておけば、子どもたちの世代の相続に関わる負担が軽減できます。


不動産の相続は、手続きが複雑で費用もかかるため負担が大きいものです。最近では、「兄弟とのトラブルを避けるためにできるだけ資産を遺さないでほしい」「複雑な手続きは避けたい」といった声も増えています。


家を売却して相続財産を現金のみにしておけば、不動産相続に伴う手続きや売却の手間もかからず、空き家問題に悩むこともありません。また、相続財産を把握しやすく、効果的な相続対策を講じることも可能です。


このように、不動産リースバックは相続時のトラブルや負担を軽減し、相続手続きを簡素化するための選択肢として有効です。相続税の支払いに困った場合は、ぜひ不動産リースバックを検討してみてください。


まとめ

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不動産リースバックを利用すれば、必要な資金をすぐに得られるだけでなく、住み慣れた家に住み続けられます。また、相続手続きが簡単になるため、子ども世代にとっての負担も軽減できます。


不動産リースバックを活用する場合は、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。イエステーションでは、リースバックのご提案もしております。相続税の支払いに困っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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